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「思い出にも、配当があると思ってる」


部活やってた頃のこと、たまに思い出すんですよね。


その中でも一番きつかったのは、高一の夏。


ある練習試合で負けたんですけど、ただ負けたっていうより“負け方”がよくなかった。


試合後、コーチはブチギレ。

Bチームが試合してる間、Aチームは裏で罰走。


しかも相手の高校で走らされて、もういろんな意味で最悪でした。


そのあとミーティングで怒られて、「今日はこれで終わりか…」って空気だったんですけど

急に「このまま学校戻って練習するから」

チーム全体が察して、どんよりした空気になってました。


学校に戻ってからは、2〜3時間くらいひたすら走って、

倒れて部室に運ばれる部員も何人かいて。


やっと終わりかと思ったら、次はグラウンド。


サッカー部だよね?

陸上部じゃないよね?ってくらい、また走る。


あの日ほど走った日は、たぶん今までないと思います。


正直、思い出すだけでちょっと気持ち悪くなるし、もう二度とやりたくはないです笑。


でも、不思議と忘れたくもない。


あの日、自分が何を考えてたかっていうと

「辞めたい」とか、「なんでやってるんだろう」とか、そういうことはあまりなくて

ただ、目の前のきつさに対して、ひたすら向き合ってた。


何のためにやってたのかなんて、途中からよく分かってなかったです。


負けたからなのか、

強くなるためなのか、

メンタルを鍛えてたのか。


正直、よく分からない。


でも、とりあえずみんなで頑張ってた。

それだけははっきり覚えてます。


で、社会に出てから思うんですよね。

しんどいことがあっても「あの時に比べたらまだいけるな」って。


あの一日が、自分の中の基準を上げてくれた。


あの経験があったから、踏ん張れた場面って結構あったと思います。

当時は、何ももらってないと思ってたけど

時間が経ってから、ちゃんと返ってくるものってあるんだなって。


しかも、ちょっと利息ついて。

これが、自分にとっての“思い出の配当”なのかもしれないです。



 
 
 

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