“そこそこ”が流行る時代に、あえて本気で。
- kakuwamasato
- 11月5日
- 読了時間: 5分
こんにちは!
今日はちょっと熱く語ってみました笑
正しいことを言う人、成果を上げるために頑張る人──
そういう人が、どこか息苦しそうに見えることがある。
もちろん、いろんな考え方があっていいし、時代が変われば「正解」や「常識」も
変わっていくのは分かる。
僕も「昔の方がよかった」と言いたいわけじゃない。
でも、ひとつだけ「ん?」って思うことがある。
それは、熱量ある人を押しのけて“そこそこの平均”を取るような風潮。
みんなが傷つかないように、丸く収まるようにしてるうちに、
“本気の人”が少し浮いてしまうような空気。
僕自身、振り返れば、今の時代なら完全に「パワハラ」って言われてもおかしくないような指導を受けてきたし、そのまま後輩にしてた部分もあると思う。
当時の僕は、それを理不尽だとも思わなかった。
ただ、純粋に成長したいって気持ちだけで食らいついてたし、
早くカットできるようになりたい。みんなみたいに、自分の力でお客様を喜ばせたい。
その一心で、がむしゃらに練習してた。
今思えば、やり方は反省する部分もある。
それでも感じるのは──どんな時代になっても、気持ちとか熱量のない人がうまくいくことはないということ。
前にも話したけど、「上手なシャンプー」と「気持ちいシャンプー」って全く違う。
手の動きがきれいでも、心がこもってないと伝わらない。
同じように、ご飯でも何でも、作り手の“気持ち”や“熱量”が乗ってるものは、
必ず誰かに響く。
今の僕は、誰かに何かを言われることもほとんどない。
逆に言えば、言うこともなくなった。
それは楽でもあるけど、少し寂しくて、どこか物足りなさもある。
それでも、美容師としての“熱”だけは落としたくない。
そのために、今も行動し続ける。
技術でも接客でもなく、“気持ち”の部分を高く保つ努力をしていたい。
それが僕にとっての「美容師を続ける理由」でもあるから。
美容師って、人と関わる仕事。でも同じように“関わる”って言っても、お客様とスタッフとではまったく違う。
お客様との関係では、「妥協しない」「努力する」っていう姿勢は、プラスに受け取ってもらえることが多い。本気でやってる人を見ると、応援したくなるし、
多少厳しい人って思われても、「この人は本気で向き合ってくれてるんだな」って
感じてもらえる。本気だから厳しくなるよねって。
お客様は、そういう“熱”をちゃんと感じ取ってくれる。
だから僕は、技術そのものよりも、どれだけ真剣にその人と向き合えているかを大事にしてきた。そうやって信頼を作ってきたと思う。
ただこれがスタッフに対しては正解にならないと感じることが多かった。
お客様に気に入られればいいてもんじゃないって実感したし
それを正解に持っていきすぎてた自分もいた。
けど、スタッフからしたら違った。
その頃の僕の熱量は、きっとプレッシャーに感じてた人もいたと思う。
お客様にはプラスになる熱量でも、スタッフにとってはマイナスに作用することもある。
当時はそんなこと、全然見えてなかった。
「もっとやりなよ」って、本気で、曇りなく、良かれと思って言ってた。
……今だったら完全にアウトだよね(笑)
同じことをして、同じ熱を持ってても、受け取る側の気持ちひとつでプラスにもマイナスにも変わる。人の感情で決まるから、正解なんてない。ほんとに難しい問題だなって思う。
正直、周りに合わせたり、うまくやろうって考えた時期もあった。
でもやっぱり、僕はそういう器用なタイプじゃないって気づいた。
中途半端に自分を偽るのは誰も得しない。
だから、何があっても何を言われても挫けない。
“今の行動と発言が正解になるまで貫こう”そう自然に思うようになった。
周りの評価はわからない。
けど、自分の中ではあの選択をして良かったと思ってる。
正直に、まっすぐ向き合うのって簡単じゃない。
合わせた方が摩擦も少ないし、楽な時もある。
でも、空気を「読めない」じゃなくて「読まない」ことでしか生まれない
本音やぶつかり合いがあると思う。それが“本気の関係”なんだと思う。
それが正解なのかどうかなんて、正直わからない。
けど、僕はこれからも、この姿勢で誰にでもまっすぐ正直に、正面から関わっていきたい。
苦しかったり、努力して頑張ったって思える時代って、いつまで経っても色褪せないよね。学生の頃の青春とか、初恋とか、そういうのも全部そうだと思う。
僕自身も、部活とかの経験を今でも思い出す。
あの時の経験とか苦労、マインドが今の自分の軸になってる瞬間がある。
いろんな経験が、今の自分を作ってる。
その中で感じるのは、今の自分のせいにも、おかげにもなるのは、自分の選択次第ってこと。
一つ一つの行動や言葉で、人を守ることも壊すこともできる。
それを理解した上で、言葉も行動も責任を持っていかないといけないって感じる。
誰かの「おかげ」はあっても、誰かの「せい」にはしたくない。
もちろん環境や状況でうまくいかないこともある。
けど、自分にだけは正直でいたい。
言い訳せず、自分で選んで立つ。それが一番大切かなって。
本気で向き合うと、得るものも失うものも大きい。
全部がうまくいくわけじゃない。けどやっぱり、成長できたって実感がある。
昔よりもいろんなことが見えるようになって、
当たり前だけど、幅も深みも少しずつ広がってきた。
だからこそ、あの頃のがむしゃらさが羨ましくなる時もある。
どっちがいいって話じゃないけど、確実に“熱量の出し方”は変わった。
でも、その熱は今も変わらずにここにある。
どう伝えるか。
どう届けるか。
それをちゃんと考えながら、自己満足じゃなく、受け取ってもらえる熱に変えていきたい。
時代がどう変わっても、「本気」とか「熱量」が古くなることはないと思う。
表現の仕方は変わっても、根本は不変。
本気で生きる人を笑ったり、冷めた目で見るんじゃなくて、僕は“持ってる側の人”でいたい。
綺麗事や正論じゃなく、人の心を動かせる「生き方としての熱」を持ちたい。
その熱を、冷静さや優しさで包みながら、美容という仕事を通して、どんな繋がりでも大切に、“ハッピーの輪”を広げていけたらいいなと思う。
どんな時代でも、“そこそこ”じゃ終わらせない。今日もあえて、本気で。
ではまた






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