top of page

「曖昧な未来に輪郭を与える ― SMART目標という地図」

やりたいことはあるのに、なかなか始められない。始めても続かない。

気づくと、同じところをぐるぐる回っているような感覚になる——。

そんな経験は、誰にでもある。

それは意思の問題ではなく、ただ目標が曖昧なだけかもしれない。


そんな時に使って欲しい

SMART目標


いい目標には共通点がある。

それが「SMART目標」と呼ばれるものだ。

具体的で、測定できて、達成可能で、価値観に沿っていて、そして期限がある。

達成しやすい目標設定こそが、成功への確率を高めてくれる。

実際、多くの専門家が「成功の鍵は目標設定にある」と語り、

具体的な目標設定の重要性を示す研究結果も発表されている。


目標設定は、目に見えない思いや願望を“目に見える形”に変える最初のステップだ。

ただの可能性に過ぎないものを、現実として手に取れるところへ導いてくれる。

ただし、「考えすぎ」に悩む人にとっては、目標設定は成功以上の価値をもたらす。

先行きが不透明な状況では、人は不安から何度も同じことを考えてしまう。

一方で、やったことのないことに挑戦し、目標を立てて明確な形にしていくほど、物事に対する“コントロール感”を味わえるようになる。


自分の進むべき道や大切にしたい価値観がぼんやりしていると、わずかなストレスでも重く感じてしまい、不安になりやすい。

反対に、自分の方向性がはっきりしていれば、困難や挫折にぶつかっても向き合い、乗り越えやすい。

正しく目標を設定できれば、雑念を断ち切り、必要なことに集中しやすくなる。


ただし、「価値観がわかっている=自動的に目標設定がうまくなる」というわけではない。達成しやすい目標設定には、やはりコツが必要だ。


SMART目標は、現在地から目的地までの地図のようなものだ。

では、その頭文字が意味するものをひとつずつ見ていく。


S(Specific)=具体的であること

目標はできる限り明確にする。

「実現したいこと」ではなく、「自分が具体的に何をするのか」を細かく定義することで、ノイズに惑わされなくなる。


M(Measurable)=測定可能であること

いい目標は、数字や基準で測ることができる。

曖昧な表現は人によって解釈が変わり、達成したかどうかの判断ができない。

明確な基準があるほど、進捗がわかりやすく、行動も管理しやすい。


A(Attainable)=達成可能であること

挑戦しがいのある目標でありつつ、同時に現実的であることが大切だ。

絶対に達成できないような目標は自信を奪い、逆に簡単すぎる目標は成長を妨げる。

「本気を出せば届く」ラインを見極めよう。


R(Relevant)=関連性があること

目標は、自分の価値観や長期的な方向性に沿うものにする。

小さな目標であっても、大きな目標と調和しているかを確認しよう。

全体最適の視点があると、どの行動にも意味が生まれ、迷いにくくなる。


T(Time-bound)=期限付きであること

いつまでに目標を達成するのか、期限を明確にする。

「いつか実現したい」という目標は、いつまで経っても実現しない。

期限があれば行動が現実的になり、優先順位が決まる。


SMART目標の実例

たとえば、漠然とした「もっと健康になりたい」という目標。

これはあいまいで、どこを目指しているのかも、何をすればいいのかも不明確だ。

これをSMART目標に書き換えるなら、こんなふうになる。

食生活改善のために、違う種類の果物と野菜を1日5皿以上とる(1皿80グラム)。

今月いっぱい、毎日実践する。


この目標は

  • S「具体的」:違う種類を1日5皿とる

  • M「測定可能」:1皿80グラム

  • A「達成可能」:非現実的ではない

  • R「関連性」:食生活改善という大きな目標に沿っている

  • T「期限付き」:短期的には毎日、長期的には月末まで

すべての要素を満たしている。


SMART目標を立てても、タスク自体の難しさが変わるわけではない。

けれど、これによってビジョンが明確になり、効率的に動けるようになる。

さらに、目標達成までのプロセスで「具体的に何をすべきか」を深く考えるようになる。

多くの人は、目標へのプロセスを決めないままゴールだけを見て、すぐに計画が崩れて落胆する。しかしSMART目標を立てるのは、現実から未来への旅の計画を立てることと同じだ。明確な計画があれば、成功の確率は大きく上がる。


まずは一度、書き出してみる

目標を書き出すなんて、退屈でめんどくさいと思うかもしれない。

でも、一度だけ試してほしい。

実際に言葉にしてみると、自分のビジョンがどれほど曖昧だったかに気づくはずだ。

そして、「もしかしてこの曖昧さが、プレッシャーや緊張の原因になっていないか」と自問してみよう。

多くの場合、プレッシャーや緊張の解消策すら明確ではないまま、不安だけを抱えてしまっている。

だからこそ、どうせ目標を立てるなら、挑戦しがいのあるものにしよう。

“いまの自分を少しだけ前に進める目標” を設定できれば、重要なことに集中でき、達成意欲が高まり、ストレスも自然と軽減されていく。


自分の未来を形づくるのは、いま言葉にするその一歩だ。

SMART目標は、その一歩を確実なものにしてくれる。


ぜひ活用してみて


ree

 
 
 

コメント


〒064-0820

北海道札幌市中央区大通西26丁目1−18円山アーク2階

011-212-1455

定休日:不定休
​9:00〜20:00

札幌美容室/​美容室ベア

bottom of page