「半年という、小さな奇跡」
- kakuwamasato
- 5 日前
- 読了時間: 2分
《半年。気づけば、ここまで来ていた》
気づいたら、毎日書き続けて半年が過ぎていた。
節目を狙っていたわけでも、カウントしていたわけでもない。
ただ、ある日ふと手を止めたときに「あ、半年か」と、胸の奥がすっと温かくなった。
最初の頃は、パソコンに向かうだけで少しだけ緊張していた。
文字を打つ指はぎこちなくて、思いよりもキーボードの位置を追いかけてばかりで。
それでも、何か書きたくて、とにかく一行でも前に進むことだけを考えていた。
それが今では、気づけばブラインドタッチなんて当たり前みたいな顔でしているし、
文章が形になるスピードも、心の動きと同じくらい自然になった。
できなかったことが、いつのまにか“日常”に変わっていた。
そして、もっと大きいのは――お客様から「読んでるよ」と声をかけてもらえるようになったこと。
ただの一言なのに、自分の中で静かに波紋が広がっていくような…
言葉にしづらいあの感覚。
わざわざ伝えてくれたその温度が、思っていた以上に自分の背中を押してくれる。
数が多いとか少ないとかじゃない。
“ゼロじゃない”という事実が、こんなにも心を支えてくれるんだと知った。
あの瞬間に、そっと灯がともったような気がした。
書いてきたのは、派手な出来事でも、特別な話でもなくて、日常の端に落ちていた小さな気づきとか、仕事の途中でふと止まった呼吸とか、昔の自分との静かな距離感とか。
そんな何気ない景色を並べただけの半年。
けれど、その小さな積み重ねが確かにどこかへ届き始めている。
最近やっと、「書く」だけじゃなく“届ける”ことを考える余裕も少しずつ生まれてきた。
半年続けた自分だから見える景色があるんだと思う。
これからの大きな目標は、特にない。
ただ今年を、丁寧に描き切れたらそれでいい。
焦らず、急がず、また明日から静かに積み重ねていくだけ。
半年という区切りに、少しだけ胸の奥が震えた今日の自分へ。
「ここまでよく来たな」とそっと声をかけたくなる。
これからもよろしくお願いします






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